どこまでも散歩道〜志治美世子ウェブサイト



半歌仙「秋の虹」の巻

[両吟]

秋の虹虚無といふものうつくしき 志治美世子
  愁しづかに熟るる無花果 服部 秋扇
  澄む水へ高飛び込みのジャムプして 美世子
  月も浮かべり子等去りし頃 秋扇
  新しい下駄を枕に添へて寝る 美世子
  クローゼットに鼠一族 秋扇
野の風よ釣鐘草を鳴らさうよ 秋扇
  ツーシーターは速度全開 美世子
  触れ合へば夢に酔ふなり佳き人と 秋扇
  チェックインにはリミットのあり 美世子
  ヒエログリフまだ見ぬ吾児に贈る文 秋扇
  伝説の谷に降るは凍星 美世子
  縄綯の影はラムプとともに揺れ 美世子
  ひねもす見守(まも)る藍甕の息 秋扇
  螺旋にて上る鐘撞き円錐塔 美世子
  夫伴ひ予後のマラソン 秋扇
  花に舞ふ月の淑女を吟ずれば 美世子
  蝌蚪栖む池に映る夢殿 秋扇

この巻も日付は明らかではありませんが、平成十七年の十月、入院中の私に、服部秋扇さんが「連句を巻きましょう!」とメールで声をかけてくださって巻き始めたものでした。

最初は「とても連句なんて」と身も心も弱気になっていた私でしたが、秋扇さんがメールで送ってくださる素敵なエールとフォローに、見る見る心が躍りだしたことを思い出します。

病院のベッドにいても季節を感じ、あまつさえ恋までできる。

改めて、連句って素晴らしい! そう思ったものでした。


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